2021年09月25日
「落穂拾い」はセーフティーネット?
ミレーの「落穂拾い」です。大塚国際美術館で見ました。
当時は、わざと稲を田に残し、貧しい人や旅人、シングルマザーたちがそれを拾って生活できるようにしていました。いわば、社会のセーフティーネットだったのです。クリスチャンのミレーはそれを知っていて、この絵を描きました。
田舎にいると、田に商品価値のない、玉ねぎやキャベツ、ニンジン等々が残されていて、もったいないので頂こうかなあという気になりますが、今なら恥ずかしくてできないし、叱られると思います。しかし、当時は貧しい人たちがこれを拾う権利があったのです。そうやって、社会が助け合いをしていたのでしょう。
旧約聖書に次のような言葉があります。
「穀物を収穫するときは、畑の隅まで刈り尽くしてはならない。収穫後の落ち穂を拾い集めてはならない。ぶどうも、摘み尽くしてはならない。ぶどう畑の落ちた実を拾い集めてはならない。これらは貧しい者や寄留者のために残しておかねばならない。わたしはあなたたちの神、主である。」
(レビ記19章 9-10節)
明日は、粉河チャペルで礼拝があります。お気軽にお越しください。
Posted by ちゃーちゃん at
14:37
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