2022年01月08日
淵田美津雄自叙伝(真珠湾攻撃総隊長の回想)
真珠湾攻撃によって太平洋戦争は始まった。その総隊長は淵田美津雄。彼は、東京裁判では裁かれなかった。しかし、その裁判のいいかげんさに立腹し、捕虜の証言を集めて、アメリカに復讐してやろうと思っていた。その証言の中に次のようなものがあった。
ある捕虜収容所にマーガレットという若い女性がやってきて、日々日本人捕虜の世話をしてくれた。理由を尋ねると、彼女の両親は日本への宣教師だったが、戦況が激しくなりフィリピンへ逃げたが、やがて日本兵に捕まりスパイ容疑で処刑されてしまった。彼女は、日本を憎んだが、両親が処刑直前まで祈っていたと聞かされ、何を祈っていたのかと考えた時、日本人の救いのためであったと悟る。その後、彼女は回心し日本人のために尽くそうと考えた。
淵田はこの話を聞いて、聖書を読んでみたいと思った。読み進めていると、イエスが十字架の上で祈った言葉「父よ、彼らを赦したまえ。彼らは何をしているかわからないのです。」という所で、彼女の両親の祈りと、イエスの祈りが合致した。そして、「彼ら」の中には自分も含まれているのだと悟った。淵田は真珠湾攻撃で3,000人以上を殺したと言っているが、自ら悔い改め洗礼を受ける決意をした。
やがて彼は渡米し真珠湾攻撃のことを謝罪するとともに、自分が悔い改めクリスチャンになったことを話して回った。もちろん、彼を憎んでいる人も大勢いたが、多くの人たちは、彼を許し全米で講演会を開いて用いられる器となった。
明日は、粉河チャペルにて午前11時より礼拝がございます。
お気軽にお越しください。
Posted by ちゃーちゃん at
15:01
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