2022年02月02日

「復讐するは我にあり」

 最近、残忍な事件が続いているような気がする。甲府市でご夫妻が殺され、家に火をつけられる事件があったが、残された家族はショックを受けるだろうし、当然犯人に復讐したい気持ちがわき上がってくるだろう。中学生が同級生を殺したり、児童を殺害して家に火をつけたりと、だんだんこの世の愛が冷えていっているような気がする。
 
 世界中から非難を浴びている死刑制度が日本からなくならないのは、昔あった仇討ちをなくし自分が復讐できないなら、代わって国家が犯人を死刑にして、罪を償ってもらいたいという日本人の心理から来ているからだろう。
 
 しかし、次のような小説があるのをご存じだろうか。
「復讐するは我にあり」
 これは、佐木隆三氏の小説のタイトルである。5人を殺害した西口彰事件を元にしている。

 実はこの言葉は、聖書のローマ人への手紙12章19節である。
「愛する人たち、自分で復讐せず神の怒りに任せなさい『復讐はわたしのすること、わたしが報復する。』と主は言われる。」と書いてあります。
 
 許せないほど憎い人や恨みを持つ人がいるかもしれません。しかし、復讐するなと聖書は言います。復讐は神様の義なる裁きに任せなさいというのです。復讐は復讐の連鎖を産みます。そして、悪人は必ず神の義によって裁かれます。

 被害者の方々の心の癒やしを祈ります。

「復讐するは我にあり」
春はそこまで来ています。



Posted by ちゃーちゃん at 18:36│Comments(0)
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